2016年2月の一覧

これから始まる新生活

こんにちは。

急に暖かくなったかと思ったら雨が降ったりで

お出かけの格好に悩んでしまいますね。

 

2月も中旬を過ぎて家づくりは完成のラッシュの時期に入っています。

やはり4月に合わせて引っ越しを済ませてしまいたい方が多いようですね。

 

私も「完了検査」という建物が完成した際に受ける検査の実施に

立ち会うことが増えてきました。

 

住宅を建てる際は一般的に建築中に2回、

完成時に1回検査を受けます。

 

建築中の検査も普段見れない構造の部分が見れて興味深いのですが

やはり完成した建物に入れる完了検査は少しワクワクします!

今は家具も何もない家で、これからどんな生活が始まるのかと

想像しながら検査に立ち会っています。

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作:日比

窓はフレーム

こんにちは!

 

本日は我々がどんなことを考えて家づくりをしているか

ちょっとお伝えしてみようと思います。

 

家をつくる際、まず考えるのは間取りや広さなど

家の中に関する情報を思い浮かべる方が多いのではないかと思います。

一方、私たちがまず家づくりに際しての第一歩として何をするかというと

どういった敷地なのかということを調べます。

役所に行って、その敷地がどういった敷地なのか調査したり

実際現地に行って周りにどんな建物が建っているのか見に行ったりします。

 

そこで本日のお題です。

窓から入ってくる情報は様々です。

都心部の場合、リビングの窓を開けたらお隣さんの洗濯物。。

そんな事態は避けたいですよね。

ネガティブな事を避けるのはもちろんですが

窓は豊かな自然や綺麗な夜景を切り取る枠として使いたいと思っています。

「借景」という言葉を常に考えながら私たちは設計しています。

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作:日比

H邸 奈良県高市郡明日香村

H邸 奈良県高市郡明日香村 2015年9月竣工

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建築地は奈良県の中でも歴史的風土が国家的に重要なものと位置付けられるような地域であり、実際現地の回りには古墳や遺跡等が随所に見られる。
周囲の住宅も純和風の美しい住宅が立ち並んでおり、場所と建物との関係性が非常に深い。
今回の建築計画についても景観条例等の制約の中での計画ではあったが、本来建築とは人と場所とを結びつけるものであり、周囲の景観と一体となって建築を計画するのは自然な流れであるといえる。

日本建築の魅力である「軒下」「縁側」という、外でもなく内でもない中間領域にある空間を効果的に実現できたのではないかと思う。
またその空間では屋外の豊かな自然が、外的要因として内部にも効果的に干渉しており、自然との一体化を図っている。
日本人であれば理由はなくとも落ち着く空間が軒下であり縁側なのだと改めて感じた。

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仏間・床の間を見る。左右対称の美しさの中に床柱が存在を放つ

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縁側の開口は奈良の豊かな自然を取り込むスクリーンとなる

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和室の障子を開けると30帖を超える大空間となる

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階段は小柱を減らして空間の一体感を高めた

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軒の深いバルコニーは、夏の直射日光を防ぎ、冬の太陽光は室内に届ける





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H邸
所在地/奈良県高市郡
主要用途/専用住宅
家族構成/3人

■設計・施工
設計 Studioわらび
構造 Studioわらび
施工 柏・建築工房
構造・構法 主体構造・構法 木造在来工法
基礎 べた基礎

■規模
階数 地上2階
軒高 6,487mm 最高の高さ 8,200mm
敷地面積 603.48㎡
(建蔽率 15.40% 許容 70%)
延床面積 128.55㎡
(容積率 21.30% 許容160%)
1階 92.95㎡ 2階 35.60㎡

■工程
設計期間 2014年6月~2015年5月
工事期間 2015年6月~2015年9月
敷地条件
市街化調整区域 法22条地域
第3種風致地区 歴史的風土保全地区
道路幅員 西4.00m

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