こんにちは。
本日は建方工事について御説明してみようと思います。
建築に馴染みのない方には「建方」という言葉にまず「??」となるのではないでしょうか。
建方とは前回御説明した基礎の工事の後の
土台を設置する工程から、上棟と言われる工程までの作業を意味します。
家造りをする方にとって間取りやインテリアの部分に比べて
どうしても構造の部分には注目がいかないかもしれません。
しかし、近年は建物の安全性も重要視されていますので
この建方の部分にも注目してみてください。
もし工事中の現場に行くことがあったらこんな部材がないか探してみてください。
左奥にあるXの形の木材があるかと思いますが
これを「筋交(すじかい)」といいます。
柱と柱の間に斜めに入り、地震に対して効果を発揮します。
筋交がつくことでただの壁が「耐力壁」へとグレードアップするのです。
この筋交も基礎と同じで完成の頃には見えなくなってしまう影の立役者です。
しかしこれがないと家が成り立たない大事な部材ですので
工事中の現場見学に行ってみてはいかがでしょうか。
作・日比
2015年9月の一覧
基礎工事
こんにちは。
本日は基礎の工事の様子をご紹介いたします。
普段は大半が地面に隠れてしまって
目立つ事のない部分ですが
正に縁の下の力持ちで、家を支える重要な部分です。
基礎は一般的に鉄筋コンクリートで作られます。
まずは鉄や木で枠を組み立て、その中に鉄筋を配置します。
その際にスペーサーというものを取付けます。
↑写真の赤い円形の部品がスペーサーです。
このスペーサーという部材、鉄筋に取り付けてきちんとした位置に
なるようにするための物なのですが
基礎が固まると一切見えなくなってしまうという
基礎の中でも更に地味な存在です。。
↑写真のサイコロのような物もスペーサーです。
ですがこのスペーサーがないと法律で決められた
適正な数値が守れなくなるため非常に大事な部材です。
実は私の大学の研究テーマもスペーサーでした。
家づくりではこういった様々な小さな部材たちがそれぞれに重要な役割を果たしています。
家が完成した時には見えなくなってしまうものですが
御自宅の工事の時にはぜひ注目してみてください!
作・日比
地鎮祭について
今回は地鎮祭をご紹介いたします。
地鎮祭とは建築の工事を始める前に行う行事です。
その土地の神様を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得る儀式です。
奈良県のH様邸でも快晴の秋空のもと地鎮祭が行われました。
神主様の祝詞の後に、施主様、設計者、施工者と順番に地鎮の儀を行います。
かけ声とともに盛り土に鋤や鍬を入れます。
恥ずかしがらずに大きな声で行いました!
その後、玉串を奉納して地鎮祭は無事終了。
近年では新築の際の様々な行事は行われなくなっていますが
地鎮祭だけは工事の始まりの節目ということもあり
行うお客様の多い行事です。
以上が地鎮祭のご紹介となります。
今後、このブログではお客様の工事の様子とともに
家づくりの分かりにくいところや豆知識等を
分かりやすくお伝えしていきたいと思っています。
作・日比